男性ネイリストは女性客に対して気を遣う場面が多いのが弱み
男性ネイリスト(メンズネイリスト)は女性ネイリストに比べてまだ人数も知名度も遠く及びませんが、それでも「将来はネイルの仕事で食べていく」とネイルスクールで学ぶ男性も増えています。
男性の方が集中力も体力もある上に、女性のように結婚・妊娠・出産で仕事を辞める、一時休止するようなライフイベントの影響を受けにくいため、サロンの店長やエリアマネージャーなど責任ある仕事に就き、長く働けるメリットがあります。
女性に比べて強みを持つメンズ男性ネイリストですが、まだまだ数が少ないと言う事で女性客に受け入れられにくい面があるのも確かです。
また男性ネイリストが女性客に施術する場合、以下のような事に気を遣います。
- 女性の指を触る時の力加減(強すぎるとNG)
- 女性客の中には男性ネイリストの手汗が気になる方もいる
- 女性客の間近で施術するので話題や言葉遣いに気を遣う
女性客の中には「メンズネイリストは絶対にイヤ」と拒否反応を示す方もいるようなので、ネイルサロンでは男性ネイリストが担当する場合はお客様に事前に確認する所も多いようです。
何も知らされずに男性ネイリストに施術されると、後でクレームに繋がるケースも少なくないためです。
男性ネイリストの数が増えて「男性もプロのネイリストとして施術をするのが当たり前」な時代になれば抵抗感も薄くなるのかもしれませんが、男性ネイリストが全体の1%しかいない現実ではまだまだ。
けれど昔は稀有な存在だった男性看護師も、今は就業している看護師全体の約8%いるそうです。
確かに昔に比べて外科に行くと男性看護師が看護・介助してくれる事も増えました。
もしかすると将来、男性ネイリストの数が増えると女性客の抵抗感が薄れるかもしれません。
またネイルケアを希望する男性客も増えていますから、男性ネイリストが有利に施術出来る環境へと変化していくかもしれません。
男性ネイリストの強みは男性目線でのデザインを提案できること
男性ネイリストの強みに「男性目線でデザインを提案出来る」事が挙げられます。
女性目線のデザインだとパステルカラーなど女性らしい優しい色使いや、柔らかみのあるデザインで女性客が共感・好感する施術が可能です。
けれど、どのネイリストも似たようなデザインでは、当然ですが飽きてきますよね。
女性ネイリストの感覚とは違うデザインやセンスで、新しいネイル施術を提案出来るのが男性ネイリストです。
男性は物事を立体的に見たり表現する事が得意な方が多いので、女性ネイリストよりもさらに画期的な3Dアートを追求したり、より男性的な力強いデザインを取り入れたりと全く新しいデザインを開拓出来る可能性があります。
ネイルサロンに通う男性が増えているので需要が増えている
ネイルサロンに通うのは女性客だけ、と言うイメージがありますが、最近は男性のお客様がネイルサロンに通うケースが増えています。
男性客の場合、派手なネイルデザインを求めるのではなく、甘皮の処理や爪表面の磨き、手先だけではなく手そのもののマッサージ、弱った爪の補強などがメイン。
ネイルサロンを訪れる男性客は主に営業職の方(男性会社員)や芸能人、男性アーティスト、おネエの方など。最近は「ネイル男子」も増えており、日常的にネイルケアやハンドケアで指先や指を綺麗に保ちたい男性もいます。
特に人前に出る職業の方は、指先が綺麗だと相手に健康的で清潔・爽やかなイメージを与えられますね。
ネイル男子増加で、メンズネイリストが活躍出来る場(サロン・自宅サロンなど)も増えています。
男性ネイリストが活躍出来る場所が増えればネイリストの数自体も増加して、やがて女性客にも自然に受け入れられる環境になるかもしれません。
男性ネイリストに施術してもらった女性客の声
ではここで、男性ネイリストに実際に施術してもらった女性客の声(口コミ)をまとめました。
色々とネットの評価をチェックしましたが、男性ネイリストだから技術が劣る、女性客への配慮がない、会話が不愉快などネガティブな評価はほとんどなく、好意的な口コミが大半でした。
ただ中には「男性ネイル外だから仕方ないと思うけど、ジェルが剥がれやすくケアも痛かった」と言う声もあります。
好意的な声がほとんどですが、やはり女性と同じく男性ネイリストも施術レベルにはバラツキがあるようです。